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第1回「鈴木こうの~聞き語り 弾き語る~」 

みなさん、イベント情報に掲載しているイベントには参加されていますか?

私は4月16日にSOBA Cafe. さらざんで行われた

 

「鈴木こうの~聞き語り 弾き語る~」

のトークイベントショーに参加してきました!


記念すべき第1回は、満員御礼。

20代から年配の方まで、幅広い年齢層の方々が店内を埋め尽くしていました。

始まりは、鈴木こうさん愛用のギターで奏でるフランスのミュージシャンの曲から。

ギターと歌声のハーモニーが、ざわついた店内をすこし落ち着かせるような

ゆったりした雰囲気の曲。

 

 演奏が終わり、ゲストの「伝統技術の鍛冶職・村上正さん」を迎えて対談。

まず、村上さんの幼少期の話から。

鉄との出会いは、小学生の頃。当時、生活は大変厳しく、

鉄くずを集めてパンに変えてもらうためで、あまり鉄には興味がなかったと話す。

今ではあまり考えられない少年時代を生きてこられて村上さん。

その後、会社で働くようになる。

「16歳の時に山を登り始めたんですよね?」と話す鈴木さんに対し、

「本当は逃避するためと、カッコつけて誘いを断るために」と笑って話す村上さんに

客席も笑いが起こる。

 山に登りだすと、どうしても行ってみたいのがヒマラヤ!と、冬の山を登るようになる。

ある時、ピッケル(積雪期の登山に使う道具)を氷に刺すと、

鉄でできた物が曲がるのに驚き、それから鉄について勉強するようになり、

鉄とかかわる今の仕事をするようになった。

かなりの勉強家で、多趣味(落語やトライアスロンにも興味あり)な村上さんの魅力を

引き出す鈴木さんの掛け合いに、客席はぐいぐい引き込まれていった。

 

後半は村上さんが日ごろ製作している作品を紹介。

主に門扉やオーナメント、神具に使われている道具をつくられているそうです。

鉄の加工にも色々な方法があり、実際に作った物を手にしながら一つ一つ、

説明する様子に夢中で話を聞き入る客席。

説明しながら「想いのあるモノをみんなに使ってもらいたい!知ってもらいたい!」と

いう思いで仕事をしていると語る。

「イイ物で食べると、どんな食材も美味しいねん!」と愛用している鉄板の話を

されていました。

そんな話をしていると、イベント特別メニューで出されているガレットのイイ匂いが

店内をつつみ込み、村上さんの話に説得力を持たせた。

 

 第2部は、鈴木こうさんのソロライブ。

の前に、SOBA Cafe. さらざんの店長でもある、通称しげぞーさんが

「イベント特別メニュー」について語る。

イチオシでもあるガレットとは、フランスの料理で「薄く、平たく焼いたもの」

という意味だそうです。

皆さん知ってましたか? また、ガレットからクレープが生まれたそうです!

ここで味わうガレットは、口にした途端にふわっと広がるそばの香りがたまりませんっ!

見た目によらず、ボリューム満点の食事と甘いデザートまで楽しめます。

もちろん、出される料理すべてにそばを使用しています。

個人的に、プレゼントにも喜ばれる、そばクッキーが少し塩味が効いていておすすめ♪

 

予定時間よりオーバーして、鈴木さんのライブが始まる。

一人多重奏のごとく、ギター片手にさまざまな楽器を使いながらも、

ここちよい歌声で観客を魅了す。

その中で、鈴木さんが村上さんの前で歌いたい曲があるといって歌ったのが、

1912年頃の野鍛冶を歌った「村の鍛冶屋」という童謡。

私は全く聞いたことがなかったが、知っている方もいたので全員で大合唱。

最後に宮沢賢治の「星めぐりの歌」で本日のトークイベントショーを締めくくった。

 

数時間のトークイベントショーだったが、美味しい料理に職人の熱意を感じる事ができた

充実した時間を過ごせた。

 

最後に、村上さんが現代社会においての職人とプロデューサーやデザイナーとの関わりについての想いを熱心に語った中から、私が気になった言葉を少し紹介。

「縮小しつつある職人文化と新種として生き延びようとしているデザイナー文化が双方を知り、互いに認め合うことによって淘汰を免れた新種の職人文化が生まれるのではないかと思う。」

年々、技を引き継ぐ後継者がいなくなり、職人と呼ばれる人々が減り行くなか、

職人達も現状に危機感を持っている。

こういった問題に取り組むため、プロデューサーやデザイナーと手を取り合い、

さまざまなジャンルで活躍していく職人が増えることを心から願い、

私もデザイナーとしてこのサイトが多くの方に役立てるよう貢献したい。

 

第2回目は、包丁職人の広瀬さんをお迎えしたトークイベントショーになるようです!

職人さん達の熱い想いを直接聞いてみたい方は是非、SOBA Cafe. さらざんへ

足を運んでみてください!

担当:ちぇこ